✅ メキシコ(CDMX)でDELEを受験した総評
✅ 4パート(読解・聴解・作文・面接)それぞれの振り返り
✅ 将来的にC1受験を予定している方へのアドバイス
皆さんこんにちは、eme (エメ) と申します。現在は日墨生としてメキシコ留学中です。
先週末(5/13,14)にスペイン語検定のDELEを受験してきました。
めちゃくちゃ大変やったよ…💦
お疲れ様ですニャ~🫠
5月に受験された皆さん、よく頑張りましたニャ👍
記憶消えへんうちに、今回の記事では試験レビューをしていくよ!
総評に加えて、各パートの手ごたえ・印象も諸々含めてお話します😉
【DELE C1対策日記#8】
— eme @外大生の言語ブログ🌎 (@eme_log) May 12, 2023
Las clavesのexamen3も解いてみた。
読解29/40(72%)、聴解24/30(80%)
あかん、読解が点数戻らんね…🥲
最後の文法のところ間違えすぎ。要復習
自分で下手に追い込んでるだけかもせんけど、4600ペソ(3万5千円)がかかってるからマジで受かりたいんです😖#スペイン語 https://t.co/qIzXo7X3Tf pic.twitter.com/oKnJuRNvtA
近いうちに、『試験への応募方法』『C1受験までに行った対策』
の記事も投稿するので、楽しみにしててくださいニャ(^▽^)/
それでは始めていきましょう😄

メキシコ(CDMX)でDELEを受験した総評
【やっぱりね…】案の定ハプニングから始まる受験体験
海外でのDELE受験はトラブルがつきものです…。
スペインでB2を受けた時にも当日少し問題が起きましたが、
メキシコは想定してたハプニングの質と量を超えてきてくれました😇
試験3日前くらいに、突然こんなメールが届きました。

当初予定していた会場が電気トラブル(直近は落雷を伴うくらいの悪天候が毎日続いてたので、恐らく停電?)に見舞われた事が原因で、急遽借りたであろうレンタルオフィスでの受験となりました。これが全ての始まりです。
突然の事態だったので運営側のオペレーションがうまく機能しておらず、当日に会場で行う登録作業(パスポートとresguardo見せるやつ)が30分ほど遅れていて、廊下で全員待たされる事態になりました🙃
まぁ…これはしゃあないニャ~
まぁこんなくらいなら屁でもないよ😗
さらに、急いで予約を取ったからなのか色んなスケジュールとブッキングが発生していたみたいで、試験会場と1枚壁を挟んだ隣の部屋ではどっかの企業がハイブリットで社内会議をしていて会話が全て丸聞こえで情報が筒抜けという珍事件もありました。読解・聴解・作文全ての試験中に隣から笑い声や白熱した議論が聞こえていたので、自分の前の席に座っていた子は相当イライラしていたらしく、髪を搔きむしりながら回答を進めていました。
そして流石はメキシコ。こんな程度で終わるはずも無く、Parque Hundidoというドデカい公園が道を挟んだ反対側にあるという立地のレンタルオフィスだったので、土曜日の朝ということもあり音楽隊がめちゃくちゃどんちゃん練習していました。例の前の席の子は部屋全体に聞こえるくらい大きな溜息と舌打ちをかましていました。
ここまでくると流石に集中力かき乱されました😂
テストの環境はお世辞にも良いとも(なんなら普通とすら)言えなかったニャ…でも謎に気を利かせて水やコーヒーを用意してくれていたので、チャラではないけどそんなに怒る気にはならないくらいだったニャ🙂
たしかに、そこは謎に好待遇だったね(笑)
大事なこと・気を付けるべきこと
『こういうimprevisto(不測の事態)は常に起こり得るもの』
って考えて少し早めに会場入りするだったり、円滑に進まなかった時には『試験官や受付の方としっかりコミュニケーションをとる』っていうのは有効だと思うニャ
特に当日のアクシデントに対しては、オペレーション側・受験生側どちらも焦ってしまうものです。なるべく受験生の不利益にならないように運営の大抵の方は配慮してくださるので、交渉次第で柔軟な対応をしてくれる場合もあります。resguardoを印刷して無かった、パスポートを忘れた、鉛筆を忘れた、騒音で音声が聞こえなかったなど、何か不都合が起きた時には焦らずにとにかく相談してみましょう。
日本・スペイン・メキシコでそれぞれDELEを受験してきた中で、gatito君が言ってくれた2点はものすごく大切なことだと今回の一件で改めて実感しました!!
4パート(読解・聴解・作文・面接)それぞれの振り返り
①読解
前述の通り、開始時間が少し遅れた状態からのスタートになりました。運営側も焦ってたのか、『位置について…よーい…ドン!』ではなく、『位置に…ドン!』みたいな感じで、問題冊子と解答用紙が配られた瞬間に(多分最後の人に配り終わってコンマ一秒で)突然スタートという珍事での幕開けでした。
ちなみに終了時間もスマホで計測していたので少し曖昧だったと思います。
テストの開始を告げると他の教室を見に行ったのか、コーヒーを飲みに行ったのか、30分くらい帰ってこなかったのでカンニングしたい人はどうぞしてくださいね~みたいな環境で流石にびっくりしました。
誰もcopiar(カンニング)なんてしてないと信じてるけどニャ🥲
テスト後めちゃくちゃ疲れていて、帰ってからはウイスキー飲んですぐ寝ちゃったのであまり覚えていませんが、記憶の限りでは内容はこんな感じでした。
Tarea 1:法律関係のなんかの文章。練習ではすっと解けたのに、やたらと紛らわしく絞れない選択肢が目立つ。予定回答時間よりかなりオーバー。
Tarea 2:見た目まで全て同じ、『もう一人の自分』(クローン)を作り出した博士のお話。読んでて楽しかったけどしっかり難しかった。
Tarea 3:経済系で、グローバリズムがなんちゃらを専門家目線から紐解くみたいな話。そこまで回答時間がかからなかったので、点数を稼げてビハインドをカバーできてると信じたい。
Tarea 4:メキシコ史(主に神話&先住民)に関するプレゼンの概要・歴史資料などが6つ出てくる話。歴史に対する教養不足もあり激ムズ。読解パート一番の反省点。
Tarea 5:記憶喪失😑。出来は悪くない(と信じてます。頼んだぞ神様。)
作文パートをカバーできるくらいは点数取れててほしい…🫥
②聴解
前述の企業の社内会議により、スピーカーの音量マックスでお届けするようになった聴解パート。自分は前の方の席だったので、わりとうるさいくらいの音源でした。
こちらも試験官は基本外出で、ちょこちょこ帰ってくる感じでしたニャ。
Tarea 1:スペイン人の偉いおじいちゃん(65歳くらい?)が自国の社会や政治について語る、ご意見番みたいな感じの音声。自分がニガテなTareaでもあるため結構苦労した。
Tarea 2:色々出てくるパート。大半は大丈夫だったと思うものの、どれかひとつの選択肢がバリむずかった。本番直前で復習した、solvencia(支払い能力)やreivindicar(権利を主張・要求する)などの単語が色々出題されててラッキーでもあった。
Tarea 3:30代くらい?のアルヘンティーノが独特なアクセントの癖全開で、まくしたてるように話す音声。(声の印象強すぎて内容は記憶喪失😑)。捨て問とは言わんけどムリゲーでした、チーン😔
Tarea 4:こちらも色々出てくるパート。短いオーディオが10個出てくるので、詳細は覚えてるはずがない。記憶喪失😑
Tarea 3 は鬼畜過ぎました。\(^o^)/オワタ
③作文
作文は正直あまり対策出来てなかったですが、とにかく全力を尽くしました。
ちなみに今回はtarea1のオーディオ部分を止めた後、結局終了時まで試験官は帰ってきませんでしたニャ。流石に適当すぎましたニャ😔
Tarea 1の音声パートが難しくてあまり情報を聞き取れず、どうにか補おうと足掻いていたらTarea1に50分くらい使っちゃったので、Tarea2は回答時間が30分くらいしか取れずとても慌ててる状況での回答作成となりました。
時間足りなさ過ぎて死ぬか思ったよ…💦
Tarea 1:”Fomento de la lectura a través de las tecnologías”『読書教育をテクノロジーとのシナジーからどう発展させていくか』みたいなんをテーマにした講演音声を聞いて、中等教育の教員や高等教育の教授宛てにブログ記事を220-250で書いてね~とのお題。音声が、実は1.2倍速で再生されとるんちゃうかと疑うくらい喋りが早かった(40,50代のスペイン人おばちゃん)。
Tarea 2:『社内の環境美化推進キャンペーンみたいなのの一環で、世界の食料廃棄の傾向を提示された研究データを用いて要約し社員に一斉メールしてください』的なお題。データは揃ってたので、後はグラフなどを要約してスペイン語にするだけだったので比較的楽だった。書きすぎて250単語をオーバー(気づいたら270くらいになってた)してたので、最後の1,2分で慌てて削りまくりました。もう一つの選んでない方のオプションは記憶喪失😑。
ここまでがday 1 です。この時点で4時間くらいはずっと座ってたので、もうメンタルもお尻も限界でした…つれぇ💦
DELE、たしかに拘束時間長いニャ~
④面接
面接試験は通常面接官が2人態勢(1人と会話、もう1人は詳細を採点する)なんですが、部屋に行ってみると今回は1人しかおらず、会話をした面接官が全て採点を決めるという無言の圧迫感みたいなものが感じられました。正直怖かった…(´;ω;`)
ちなみに面接は翌日の午後に受けたよ。
こんな感じで自分で時間帯を指定できる神システムでした😂

こっちから時間帯指定できるのは今までに経験したことが無かったニャ~
良いシステムやから色んな会場で導入してくれたら助かるニャ🫠
Tarea 1:お金、エネルギー問題、(もう一つ忘れた)の中から1つ選択し、20分の準備時間の後5分くらいのプレゼンをしました。準備時間はどっかの空き教室が割り当てられるわけでは無く、廊下に簡易的な机を用意されてそこで準備になりました(廊下なんで勿論ガヤガヤしててうるさい)。読んだテキストに沿って、『通貨そのもののの機能・現在の問題である過度な節約の傾向・お金と個々人の幸せとの相関』という感じで説明をしていきました。メキシコ人の友達に練習を手伝ってもらったのでこのtareaは落ち着いてこなすことが出来ました。
Tarea 2:テキストに関連した質問が面接官から飛んでくるパートですが、『ラテンアメリカ地域での節約の傾向、お金と個々人の幸せとの相関を説明してください』や『それを解決するためにアジアではどういう先行事例がありますか』など結構角度の厳しめな、そもそもの教養を必要としそうな質問が襲いかかってきました。正直、あまりうまく答えられなかったので自信無いです。
Tarea 3:ホテルのプロモーションに使う画像を4つの候補から討論しよう!とのテーマですが、こちらも上手く返答できなかった印象でした。自分が発言する量より面接官が喋ってる時間の方が長いんちゃうかっていうくらいに会話の支配権を握られていたので、途中から焦りが生じて実力を出し切れなかったことが悔しいです。
練習相手になってくれたネイティブの友達たち、作文添削をしてくれたCEPEの先生、完全に病んでた精神面を支えてくれた彼女…みんなのためにも、一発合格していることを心から願っています。自分ならいけてるはず!
結果は8月上旬頃(帰国直後)に出る予定ニャ。
またツイートするから、お楽しみにしててくださいニャ🔥
オーラルも今終わり、DELE全てやりきりました。
— eme @外大生の言語ブログ🌎 (@eme_log) May 14, 2023
『あんだけ練習したのに…』が沢山残って悔しいというのが一番の感想です😭
もう結果は変えられないので大人しく3ヶ月後の合否発表を待ちます、応援してくださった方ありがとうございました🙏🙇同じく受験された方もお疲れ様でした!#スペイン語
将来的にC1受験を予定している方へ
全体的なこと
残念ながらDELEはご存じの通り、受験料も他の語学試験に比べて割高、試験自体もめちゃくちゃ難しい、拘束時間も長く精神的にもしんどいの三重苦が特徴です。
メキシコでのC1受験料は4610ペソ(35720円 / 1ペソ=7.75円換算)でした。
ちなみに日本では20700円。
また自分の肌感ですが、B2との間に難易度的なギャップがかなりあると思います。文章の質的にも、オーディオの情報量的にもかなりレベルアップしていました。その側面から言うと、語彙ベースの改善はマストの要素になってきます。
と、ここまで試験自体のネガティブな側面ばかりに触れてきましたが、挑戦し甲斐がとてもある試験なことに変わりはありません。セルバンテス東京の定義に照らせば、いかなる分野であっても常に状況と文脈に対応する表現を使用できる立派なスペイン語上級話者として分類されます。
DELE C1(上級)
ある程度の幅広い分野の文章や会話を展開する中で言外の意味や、相手の態度、意図までを読み取りながら自在に言語を操り、流暢且つ臨機応変に無理なく自分の考えを表現し、社会的分野、ビジネス分野、学術的分野などいかなる分野であっても常に状況と文脈に対応した表現を使用できる。また、複雑な文章を作成したり、テキストを利用して考えをまとめ、柔軟且つ効率的に言語を運用することができるレベル。
DELEスペイン語検定について – セルバンテス東京
試験対策は辛いですが、この記事を読んでくださっている方の中にチャレンジしようと考えた人がいらっしゃったのなら、その時点で素晴らしい心意気だと自分は思います。成功する未来を信じて頑張りましょう!
試験の事、その他スペイン語の事…TwitterにDMしてきてね。
なんでも相談のりますよ🔥
1人で抱え込まず、みんなで合格を目指しましょうにゃ😉
【特にオススメしたい】読解パートのTarea回答順
参考書を解く中で自分の中で読解パートの回答順は確立したよ!
最初の方に比較的簡単・点数を稼げるパート、最後に難しい・ニガテなパートって感じで解いていくことで、万が一時間切れになりそうな場合へのリスクヘッジになると個人的には思うよ~
ふむふむ…emeさんはどんな順番で解いてたのニャ?
結論から言うと、Tarea5➡1➡3➡2➡4の順で解くようにしたよ!
詳しく説明するね👍
Tarea5:主に文法・語彙の問題が14問。比較的時間をかけずに解けるため、頭が疲れる前に一番最初に解答して正解数を稼ぐことができる。平均回答時間は10分前後。
Tarea1:650-700字くらいの本文から3択で6問出題される。段落ごとに主題や詳細箇所の正誤を問われるのでしっかり読みこめば破滅的な程難しくはない。平均回答時間は15分前後。
Tarea3:550-600字くらいの本文から、Tarea1同様に3択で6問出題。本文に書かれていることから文脈や背景を推測して回答するという問われ方をしたりするため少し注意が必要。本文を読み込んで、消去法で選んでいくのが進めやすい。平均回答時間は15分前後。
Tarea2:550-600字くらいの本文に6か所の虫食いがあり、それらを7つの選択肢文を用いて埋めていくスタイル(1つ余分なものがある)。このタイプの問題の特徴として、1か所間違えたらドミノ式に数か所ミスになるので細心の注意が必要。接続詞、目的語、動詞の活用など、B2の時には絞りきれたような容易な判断基準だけでは選択肢が限定できず、しっかりと文脈に合わせて適切なものを回答しないといけない場合もあるので読解力もある程度要求される。平均回答時間は20分前後。
Tarea4:100-150字くらいの要約文を6つ読み、8つの選択肢それぞれと結びつけるタスク。要約文のうち4つは1つと適合し、2つは選択肢2つと適合する(4×1+2×2=8で全ての選択肢を使用できる)。意外とすっと選べる選択肢が半分くらいありそこまでは簡単に絞れるが、重複回答になる要約文を見つけるのが大変。こちらもTarea2同様、1か所間違えたらドミノ式に数か所ミスになるので要注意。平均回答時間は20分前後。
制限時間は90分だから、10+15+15+20+20で80分…
残りの10分で見直しって感じかニャ~
せやね🫠
本番はマークの時間も必要やからそこも気を付けてね。
ちなみにemeさんはどんな参考書使ってたのニャ?
自分はこの3つと+αで単語帳も使ってたよ。
ココだけの話、参考書ごとに問題難易度に差があって面白かったよ😂
ブツは揃った…あとは合格するのみ!
— eme @外大生の言語ブログ🌎 (@eme_log) March 4, 2023
5月,7月の2回のチャンスで絶対仕留めたるからな🔥
応援よろしくお願いします🙏#スペイン語 pic.twitter.com/ZeswqY8zgB
ありがとうニャ~参考になるニャ😃
¡No hay de qué!
最後に
今回は、『5月DELE en México試験直後のレビュー』をお届けしました。
ここまで読んでくださってありがとうございました!!
これからも色んな記事をどんどん書いていきますニャ!
他の記事も是非チェックしてニャ👇


今回の記事が役に立ったら、こちらのボタンを是非ぽちっとお願いします!

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

スペイン語ランキング

多言語学習ランキング

勉強法ランキング
それでは
hasta pronto,
eme-.