メキシコ国費留学🇲🇽

【週刊メキシコ#7】今週(23.4/24~4/30)のメキシコ政治・経済・文化注目ニュース解説

この記事で分かる事

今週のメキシコ政治経済文化の注目ニュース

今週の他中南米地域の注目ニュース

今週のトピックス

皆さんこんにちは、eme (エメ) と申します。現在は日墨生としてメキシコ留学中です。

先日始めた新たな取り組み、毎週日曜日〜土曜日のニュースを翌週日曜日に配信する、メキシコ時事に特化【週刊メキシコ】第7弾をお届けします。

gatito

今週はバケーションで投稿が遅れてごめんなさいニャ~(´;ω;`)

eme

3月から在メキシコの商工会議所と某日系企業でインターンシップを始めてビジネスを勉強していく中で、幅広い分野の知識をどんどんアップデートしていく必要性を感じました…💦

gatito

発信を通じて皆さんに情報提供すると同時に、emeさんの中でもニュースを改めて咀嚼して、きちんと内容を理解するきっかけになると良いニャ🙂

eme

せやね!一緒にどんどんレベルアップしていこう🔥
今週も、早速始めていきましょう(^▽^)/

【週刊メキシコ#6】今週(23.4/17~4/23)のメキシコ政治・経済・文化注目ニュース解説この記事ではメキシコ・中南米地域に関する政治・経済・文化の最新ニュースを解説しています。毎週日曜日に直近1週間の注目ニュースをまとめ、メキシコ社会の動向に焦点を当てて、政治的な話題から文化的な出来事まで多岐にわたるトピックを取り上げます。メキシコに関心がある方や、現地駐在員にとって役立つ情報を週1回発信します。...
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メキシコ政治の注目ニュース

eme

今週注目の政治ニュースは2個あったよ!

 【①AMLO大統領の病状に関しての最新情報

 メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)大統領は23日、3度目のコロナウイルス罹患をTwitterで報告しました。

 それに関連して、昨年9月に某ハッカー集団が流出させた大統領の健康状態に関するファイルや、その後に大統領自身が行った持病を認める発言からAMLOが抱える持病4つに関して解説していきます。

AMLOの4つの持病

①甲状腺機能低下症

②痛風

③高血圧

④狭心症

 まず①の甲状腺機能低下症とは、エネルギーの使い方をコントロールする甲状腺が身体にとって十分なホルモンを生成・共有できなくなる病気で、呼吸・消化・心拍などの機能が鈍化する病です。

 ②の痛風は関節炎の一種で、身体の複数の関節(外反母趾が多い)に痛み、腫れ、赤みや圧痛を伴う発作などが症状として挙げられます。

 次に③高血圧とは動脈が血圧により過度に圧迫され、血液を送り届けるために心臓が普段より強く働くようになるもので、早期治療を怠れば心臓発作のリスクが高まる病です。

gatito

大統領が抱える最もデリケートな持病で、
対策として有酸素運動や腎臓ケアも欠かさず行ってるらしい
ニャ

 最後に④の狭心症は心臓に十分な血液が届かなくなった際に胸に感じる痛みで、消化不良にも似ているものです。この病気に関してはAMLOは昨年1月にカテーテル検査も経験しているとのレポートがメディアで紹介されています。

eme

69歳という年齢持病の多さを心配する声が国内外であって、
SNS上では今回の罹患発表を発端に一時トレンドになってました。

gatito

一国の長が体調悪いっていうのは国民からしたら確かに心配だニャ~

ソース:¿Cuáles son las enfermedades que padece el presidente AMLO? – 26/04.2023 / TV Azteca

参考文献:Publimetro (街中で無料で配ってる新聞)

 【②シェインバウムCDMX市長、米コロラド州デンバーでの国際会議参加。環境面課題での成果や“メキシコヒューマニズム”を強調

 現メキシコ市市長のクラウディア・シェインバウム氏は米コロラド州デンバーで開催の、アメリカ大陸各地から250人以上の市長が集い計2000人以上の参加を記録した”Cities Summit of Americas”に出席しました。

 市民権利の保証と公平で持続可能な開発を実現するための投資を通じて、社会正義のビジョンをもって環境課題に向き合うことの重要性を強調した事に加え、メキシコシティで実施されているプロジェクトとして、ケーブルバス(Cablebús)や高架トロリーバス、水熱式炭化プラント、アバストソーラーシティー化などを紹介し、年間180万トンの二酸化炭素が削減されたと述べました。

eme

水熱式炭化プラントとは有機固形廃棄物を木炭ペレットに変換する、
世界的に革新的なソリューションの1つです。

 加えてIDB(米州開発銀行)総裁のイラン・ゴールドファイン氏やCAF(ラテンアメリカ開発銀行)副総裁のゴンサロ・アシネリ氏との会談機会も得ていて、会議前後も積極的に動いていたようです。

gatito

ちなみに今回の会議出席は、「来年に迫る大統領選挙に向けた
アピ―ルのため
」っていう見方も強いニャ。

メキシコ経済の注目ニュース

 ザマ油田、2026年に商業生産開始へ

 メキシコ石油基金(FMP)は、2017年に発見された当時は世界最大級の発見と称されたザマ油田から、2026年に通常の商業生産が開始される期待観測を発表しました。

 FMPのコーディネーターを務めるマウリシオ・エレーラ氏はメキシコ炭化水素企業協会(AMEXHI)主催の「National Petroleum Convention 2023」の中で、ザマ油田の埋蔵量は原油換算6億1100万バレルと推定され、ピーク生産量は2032年までに日量151,000バレルに達し、310億ドル以上の利益を得ることになると発言しました。

eme

また、政府のエネルギー長官であるロシオ・ナーレ氏は、ザマ油田のポテンシャルが有望であることを認めた上で、タロス・エナジーと共同でPEMEXが管理することになると再度強調。

 15年から22年の間に炭化水素の探査と抽出契約を運営する企業は120億ドルの投資を計上していて、その81%が民間投資家でした。この120億ドルのうち、54億ドルがインフラ整備に割り当てられており、投資額が大きい事業会社5社は、PEMEX(14億4500万ドル)、ENI(1,005)、Hokchi(923)、Fieldwood(208)、Talos(205)でした。

gatito

メキシコのエネルギー産業自体のポテンシャルは高いけど、結局は
国営企業のほぼ独占運営になってしまう現状に問題があるニャ

メキシコ文化の注目ニュース

 ケレタロで”El Mundo de Quino”展が開催

Mafaldaと故Quino 画像ソース:Diario el vistazo.com

 ケレタロ自治大学(UAQ)の文化事務局は在墨アルゼンチン大使館と提携し、”El Mundo de Quino”展を大学構内に設置。計21点の作品が5月18日まで展示される予定です。

 アルゼンチンの漫画家、ホアキン・サルバドール・ラバド・テホン(愛称:キノ)のユーモアあふれる作品には、現代社会風刺平和と自由について考えるきっかけとなる要素が数多く描かれています。

 各作品は1.80メートル×1.20メートルの大きさで、今年中にケレタロ州内の他の場所でも展示されることが予定されています。展覧会の開幕式で、UAQ学長のTeresa García Gasca氏は、Mafalda(キノ作品の最も有名なキャラクター)は『彼女の少女時代の友達』であること、さらにUAQは学術協定や2023年に第2回を迎える国際タンゴフェスティバルを通じて、アルゼンチンとのつながりを維持していることなどを述べました。

画像ソース:El Universal Querétaro
eme

Mafaldaは60年代から70年代にかけて連載していた漫画シリーズのタイトルにもなっている主人公の女の子の名前です。6歳ぐらいの年齢の割にかなーりませている子で、政治に特に関心が強く、家族や友達と日常生活から政治に至るまで非常にユーモアにあふれる話が盛り込まれています

gatito

Mafalda知ってる読者さん、いらっしゃいますかニャ?🙂

eme

ネットで無料で読めるMafaldaシリーズもあるので、
是非気になったら読んでみて下さい👍

ソース:Llega a Querétaro El Mundo de Quino; la exposición se instaló en la UAQ – 26/04.2023 / El Universal Querétaro

他中南米地域の注目ニュース

 ボリッチ大統領がリチウム国有化発表(チリ)

eme

このシリーズで度々紹介してきた、資源・エネルギーナショナリズムの話題で今週もアップデートがありました。

 南米チリでは21年の大統領選で急進左派のボリッチ氏が勝利し、中南米で広がる「ピンクの潮流」に続くカタチとなりました。ボリッチ政権は”大きな政府”の推進や通商政策の大転換を計画する考えを表していたものの、物価高&金利高でスタグフレーションに陥るなど景気は厳しい状況でした。政策の運営面では左派色を薄めることを余儀なくされる一方で、環境保護の観点から主力産業の鉱業部門の国有化を展開していく姿勢を取りました。

eme

ピンクの潮流とは、共産主義に染まりきるくらいに”赤く”は無い左派政権中南米地域に誕生している傾向の事を指します。

gatito

完全に赤では無いから、ピンクってことなんだニャ~納得👍

 チリはリチウムの生産量がオーストラリア(50%以上)に次いで世界2位(30.2%)、推定埋蔵量ベースでは世界1位(35.8%)と存在感がかなり高く、電気自動車(EV)用バッテリーで将来長期的な需要拡大の期待が高いなかで「資源ナショナリズム」姿勢を強めています。国営企業の設立には法律制定が必要となりますが、政権と議会の対立が続くとの背景もあり現時点で先行きは不透明でです。

eme

現状日本はリチウム輸入をチリに依存していて、自動車産業を筆頭にその調達に影響が出ることはほぼ確実なので、今後の行方が気になります…💦

 昨年にメキシコがリチウム産業の国有化に向けた改正鉱業法の施行に動いたほか、アジアにおいてもインドネシアがニッケルの未加工鉱石の禁輸に動くなど、長期を見据えて資源確保の流れが活発に起こっています。

今週のトピックス

 カナダ、鉱山資源改革めぐりメキシコに再度懸念表明

採掘現場とAMLO大統領 画像ソース:Alto Nivel

 メキシコ下院が21日、許認可取り消しを容易にする条項などを含めた採掘制限改革を承認した事を受け、カナダはAMLO政権が提案した鉱業部門改革に関して、「メキシコに投資しているカナダ企業と協議する必要がある」と警告しました。

 メアリー国際貿易大臣はブエンロストロ経済長官と対話し、カナダ企業が最大の外国投資家であるメキシコの鉱業部門の改革案について、カナダ政府としての懸念を表明しました。

 当該改革がカナダの投資だけでなく、北米のサプライチェーンの競争力と弾力性に影響を与える可能性を強調したとのことです。加えて、メキシコが「カナダ企業を含む」すべての業界関係者と改革について広く、透明性をもって協議することが重要とも伝えました。

eme

AMLOが推進する経済改革がカナダとの摩擦を引き起こすのは、
実は今回が初めてということではありません。

 カナダ企業が数十億ドルを投資している民間の再生可能エネルギープロジェクトを制限するロペスオブラドール政権の2020年の決定に対して、駐メキシコカナダ大使の署名入り書簡で不快感を表明するという異例の措置をとった経緯もあり、その後もカナダはメキシコ政府の措置に不快感を示し、同国の投資環境(特に鉱業とエネルギー分野)に対する深い懸念を表明しています。

gatito

両国の利害が食い違いすぎてる気はしてるニャ…😢

ソース:Canadá expresa a México preocupación por reforma minera – 26/04.2023 / Alto Nivel

最後に

今回は、『週刊メキシコ』第7報をお届けしました。

eme

ここまで読んでくださってありがとうございました!!

gatito

これからも色んな記事をどんどん書いていきますニャ!

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それでは

hasta pronto,

eme-.

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