✅ 今週のメキシコ政治・経済・文化の注目ニュース
✅ 今週の他中南米地域の注目ニュース
✅ 今週のトピックス
皆さんこんにちは、eme (エメ) と申します。現在は日墨生としてメキシコ留学中です。
今回から新たな取り組みとして、毎週日曜日〜土曜日のニュースを翌週日曜日に配信する、メキシコ時事に特化した記事を書いていきたいと思います。
3月から在メキシコの商工会議所と某日系企業でインターンシップを始めてビジネスを勉強していく中で、幅広い分野の知識をどんどんアップデートしていく必要性を感じました…💦
発信を通じて皆さんに情報提供すると同時に、emeさんの中でもニュースを改めて咀嚼して、きちんと内容を理解するきっかけになると良いニャ🙂
せやね!一緒にどんどんレベルアップしていこう🔥
前置きはこの辺で、早速始めていきましょう(^▽^)/
メキシコ政治の注目ニュース
市民登記法の承認
個人情報や生体情報がデータベースに集中する点に関して、PAN(Partido Acción Nacional:国民行動党)およびMC(Movimiento Ciudadano:市民活動党)が疑問を呈する中、下院は戸籍・市民登記の運用に関する新たな一般法を承認しました。
市民登録簿に記録された事実や行為の証明、人口登録キーの管理、登録者の生体データをリンクさせるために、内務省が管理するコンピュータ化ツールとして身分証明システム(SID)を創設するというのが主な内容で、賛成311票・反対131票・棄権17票で承認されたこの法案は、最終的な分析・批准のために今後上院に渡される見込みです。
「情報のコントロール権を付与するもので、連邦行政の過剰な権限であり、市民と国に対するセキュリティリスクになりうる」との批判がPAN及びMCなどから出ていて、今後のメキシコ政治の方向性を占う重要な議題になります。
日本のマイナンバーシステムの超強化バージョンを想像してほしいニャ。
ソース:Diputados aprueban Ley de Registros Civiles; PAN y MC acusan concentración de datos personales – 14/03.2023 / Milenio
メキシコ経済の注目ニュース
ビットコインで買える不動産がある国ランキングでメキシコが6位にランクイン
不動産購入に暗号資産が使われる傾向が近年かなり増加しています。Inmuebles24によると、メキシコ不動産セクターの中で売買に最も広く使われている暗号資産はBitcoinとのことで、Forex Suggestの調査では、暗号資産での不動産所得は昨年比で25%増加したとの結果が出ています。
ちなみにメキシコはスペイン、タイ、ポルトガル、UAE、モンテネグロ、米国、英国、トルコ、エルサルバドルなどと並び、暗号通貨で購入できる不動産が最も多い国の1つです。

暗号通貨で購入可能な物件の数が最も多い国はスペインで、289件らしいよ
メキシコでは89件の不動産で利用可能で、メキシコの不動産の平均価格は23.54ビットコイン(≓6520万円)。暗号通貨で購入できる不動産がある国の中で2番目に安く、物件の大半は、カンクンやトゥルムといった有名な観光地があるキンタナ・ロー州とユカタン半島に位置しています。
ちなみに一番高いのはカナダで、平均価格は248.30ビットコイン(≓6億8780万円)らしいニャ
補足として、ビットコインの上限発行枚数は2100万BTCで、既にその90%が発行済み。採掘量上限が決まっているため、資産価値はあるが決済手段としては不向きな金(ゴールド)に代替する“デジタルゴールド”とも呼ばれてます。
ソース:México ocupa el sexto lugar en los países con propiedades que pueden comprarse con Bitcoin – 03/03.2023 / El IMPARCIAL
参考動画:オリラジあっちゃんの解説動画 / YouTube
メキシコ文化の注目ニュース
大江健三郎氏とメキシコ
『個人的な体験』や『懐かしい年への手紙』でノーベル文学賞を受賞した愛媛県出身の小説家、大江健三郎氏が3月3日未明、老衰のため88歳でお亡くなりになりました。
大江氏は『太陽の塔』や『天平の甍』など、メキシコを舞台にした作品をいくつも執筆し、メキシコの文化や歴史・社会問題などに触れてきたことでも有名です。また生前に大江氏はメキシコの文学にも多大な関心を示していて、オクタビオ・パス、フアン・ルルフォ、セルヒオ・プラセンシアなどのメキシコの作家についても書いていました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
1994年に日本人として2人目のノーベル文学賞を受賞した小説家の大江健三郎さんが今月3日亡くなりました。
— メキシコ大使館 🇲🇽 (@EmbamexJP) March 13, 2023
70代の時に数ヶ月メキシコに渡り、教授としてメキシコの学校で教鞭に立たれていたこともあります。
心よりご冥福をお祈りいたします。 https://t.co/upDWqgQfvt
ソース:El Nobel Kenzaburo Oe, uno de los grandes escritores japoneses, muere a los 88 años – 13/03.2023 / sinembargo.mx
他中南米地域の注目ニュース
ブラジル、日本からの入国にビザ取得を義務化へ
ブラジル政府は日本・アメリカ・カナダ・オーストラリアの国民に対し、観光などの目的でブラジルを訪れる際に、10月1日からビザの取得を求めるとの方針を発表しました。1月に発足したルラ左派政権が、前ボルソナロ右派政権からの方針転換を図ったカタチです。
現在ブラジル国民が日本などに渡航する際にはビザ取得が必要なので、「相互主義の原則」を鑑みて政策転換を決めたとみられます。
ブラジルに進出する日系企業にとっては短期出張にビザの足枷がかかることから、事業発展への障害になることも懸念されています。
ブラジル観光のハードルも上がっちゃったニャ…(´;ω;`)
※電子ビザ形式で、総領事館に出向く必要が無いのが唯一の救いです。
ソース:ブラジル、日米豪カナダにビザ復活へ 10月から – 10/03.2023 / 日本経済新聞
今週のトピックス
2月の物価上昇率は7.62%で高止まり傾向に
23年2月の全国消費者物価指数(INPC)上昇率は0.56%、過去12カ月の伸び率(年率)は7.62%となり、1月末時点より0.29ポイント下落しました。INPC年間上昇率は、2022年8月の8.70%をピークに年末にかけて減少していたものの11月の7.80%を底に再び上昇し、2023年1月に7.91%に達した後、低下に転じました。コアインフレも依然として8%を超える水準で高止まり傾向にあります。
中央銀行は2023年末時点のインフレ率見通しを前四半期報告(2022年11月30日発表)時点の4.1%から4.9%に引き上げ。中銀のターゲット2~4%のレンジに収束する時期も、前回見通しの2024年第1四半期(1~3月)から同年第2四半期(4~6月)へ変更し、しばらくはインフレが高止まりするとの予測が立っています。
2月の物価上昇率は7.62%と高止まり、中銀は見通しを上方修正(メキシコ) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ (jetro.go.jp)
ソース:2月の物価上昇率は7.62%と高止まり、中銀は見通しを上方修正 – 14/03.2023 / JETROビジネス短信
昨年11月に一度お会いしましたが、こちらのJETRO短信を執筆された中畑さんの著書『メキシコ経済の基礎知識』がすごくわかりやすいのでオススメです。安いのでお手軽。メキシコに駐在される方、経済に興味がある方中心に是非読んでみて下さい(^▽^)/
最後に
今回は、『週刊メキシコ』第1報をお届けしました。
ここまで読んでくださってありがとうございました!!
これからも色んな記事をどんどん書いていきますニャ!
他の記事も是非チェックしてニャ👇


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それでは
hasta pronto,
eme-.