こんにちは! emeです。
今回の記事はコチラの記事、「~Palabras Trans①~」の続きの内容になります。
まだご覧でない方はぜひこちらよりどうぞ!

前回の内容を簡単にまとめると、
“Palabras Trans”とは、“男性名詞にも女性名詞にもなり得る名詞”のことでした。
最初の頃に覚える単語にそんな意味があったとは驚きだったニャ…
せよなぁ。参考文献読むまでまじで全然知らんかったわ…。
でも今回はもっと混乱するかもせーへんで覚悟してや😝
ニャ…😑
今回もクイズ調で仕上げているので、全問正解目指して頑張ってください!
el maratón と la maratón
第一問です!単語の意味はお分かりですね?
un / una どちらも正解!
訳:「2022年4月24日、マドリードでマラソンが開催されました。」
さぁどっち!回答を見るには横にある▽を押してくださいね~🙏

emeさん何言ってるのニャ。“el Maratón de Madrid” ってニュースで見たし、間違ったこと発信しないでくれニャ。無責任ニャ😡
…そうですよね。ニュースで良く見るのは、男性定冠詞を使っている形ですね。。
“el Maratón de Madrid” もしくは “la Maratón de Madrid”、さらにシンプルに “Maratón de Madrid” だけで固有名詞化されているかもな…という可能性を捨てきれなかったので、問題の部分では大会名を記載しないことにしました。
せこいって言わないでね…。でも、「el でも la でも可能だ」っていうjustificación (正当化)はできるよ!
スペイン語統括機関であるRAEとASALEが運営している、ウェブ上の無料の辞書(西-西版: 通称DRAE “Diccionario de Real Academia Española)があるのは皆さんご存知でしょうか。会員登録とかも要りませんし、タダです。(※公式サイトはコチラ) (※Apple Storeと Google Playでアプリ版も出てますよ!)
こちらで、“maratón”と検索していただくと、こう出てきます。

意味の解説文章の前の [m.]はnombre masculino (男性名詞)、
後ろについてる謎の [U. t. c. f.]の文字…これは Usado también como femenino (女性名詞としても使われます)の省略形だよ!
この場合、男性名詞として使っても女性名詞として使っても、意味はそのまま「マラソン」って意味で固定だよ~
前の記事で勉強したみたいに、男性名詞と女性名詞で意味が変わるってわけではないのかニャ~…すっかり騙されたニャ。
たしかに、、そう言われれば一発目から特殊系だったね😂
だから今回の記事では、
①男性名詞が正解
②女性名詞が正解
③どっちも正解 の3つの回答方法があるよ!
さぁそろそろ二問目にいこう!引き続き頑張ってね!
el color と la color
ほい!二問目です!
Elが正解!(だけど…)
訳:「空は灰色だ。」
これは簡単ですかね…?😉

colorを使いたいがためちょっと変な文になりましたが、本来では、
(cf.)小学館:西和中辞典(第二版)
(cf.)白水社:現代スペイン語辞典
みたいに使えます!覚えておきましょう!
さぁ本題です。答えの欄に、「だけど…」と書きましたね。
そうなんです。“la color”が言えちゃうんです。
el color で普段慣れてるから、試しに発音してみたら
相当気持ち悪いニャ…。
でも安心して! 現在のスペイン語ではel colorで大正解だよ!
中世のスペイン語では、la color del cieloって使われてたってだけだよ!
今DELEとかでla colorって書いたらアカンからね!
スペイン語の時代的な liquidez (流動性)を勉強して、また少し賢くなりましたね😉
三問目いきましょう!
el puente と la puente
elが正解です! (だけどこれも…)
訳:「トリアナ橋まで行こう」

ちなみにトリアナ橋ってご存じですか?
セビージャにある橋で、イサベル2世橋とも呼ばれているみたいです。
(cf.)wikipedia esp:Puente de Isabel II – Wikipedia, la enciclopedia libre
2ヶ月前くらいにセビージャに行ったんですけど、ここで取り上げてるくせに、その当時この橋の事全く知らんかった自分がすげえ恥ずかしい…。😔
そんなことは置いといて…このpuenteもさっきと同じです。
中世スペイン語では“la puente de Triana”だったんです。
el Mio Cid とか La Celestinaの時代は
“la color”, “la puente” だったのかニャー。
中世スペイン語講座はこの辺にして…。
次からは現代に戻りましょう!四問目どうぞ!
el armazón と la armazón
中世からおかえりなさい! 次は単語自体のレベルも少し上がりますよ~!
el も la も正解!
訳:「家の骨組みが完成した。」 (cf.)白水社:和西辞典(改定版)

Amazonみたいな単語が出てきたニャ
いつもお世話になってます!😳
…じゃなくて、armazónね!
骨組みとか枠組みって意味があるよ~
これもmaratónと同じで、男性名詞でも女性名詞でもOKで、
どっち使っても意味は変わらないってやつかニャ?
そうそう!鋭いね!一応辞書の検索結果のしとくね!
[m. o f.]は nombre masculino o femenino、
(男性名詞でも女性名詞でもいけるよ)って意味だよ~。

さぁ次!リズム良くいこう!残り三問だよ~
el tanga と la tanga
el – blanco の組み合わせ、la – blanca の組み合わせどちらも正解です!
訳:「白いTバックの女の子は魅惑的だった。」

もう一つ、すごく重要なイディオムもシェアします!これはめっちゃ使えますよ!
(cf.)白水社:現代スペイン語辞典
“lleva un tanga blanco” より自然な表現に聞こえるニャー🥰
さぁ、意外とみんな知らないイディオムを紹介し終わったところで、一つだけ注意!
どっちも正解と書きましたが、細かく言うと違いがあるようなんです。

どういうことニャ?
“geográficamente” (地理的に) 違いがあるってこと! よく見たら、
En Esp., u. m. c. m. y en Am. c. f. って暗号がついてるのわかるかな?
…そう、勘の冴える人ならもうわかったよね!
スペインでは男性名詞として、
ラテンアメリカでは女性名詞として使われる傾向があるんだよ~
(En España usado más como masculino
y en América como femenino)
ラスト二つです!頑張りましょう!
el arte と la arte, los artes と las artes
al が正解!
訳:「無償で働きに来てるなんて思うなよ。」
las artes modernas が正解です!
訳:「現代芸術にはちっとも興味がない。」

はい来ました。解説事項がめちゃんこある用語、arteですどうも。
とりあえずクイズの正解への解説から。
(cf.)小学館:西和中辞典(第二版)、白水社:現代スペイン語辞典
arteは単数形ではほぼ男性名詞、複数形では女性名詞になる単語です。
ほぼってなんやねん、ほぼって。
私もちゃんと調べるまで全然知らなかったんですけど、arteの単数形が女性名詞になる場合があるそうです。例えば…
(cf.)小学館:西和中辞典(第二版)
(cf.)白水社:現代スペイン語辞典
などです。正直そんなに使わないかな…でもコアなスペイン語おもろい楽しい。
(不意に来るついでに覚えようのコーナー)
(cf.)小学館:西和中辞典(第二版)
大阪に来た事ある方はもしかしたら分かるかもしれないんですけど、十三の近くに第七藝術劇場ってありますよね。なんで7なんや…?って思ってたやつがつい最近スペイン語を通じて繋がったのが感動的でした✨
複数形になったときに女性形になるのは大丈夫そうでしょうか
複数形のartesで頻繁に出るやつを一応確認しときましょう!
(cf.)小学館:西和中辞典(第二版)
まだまだありますが arteは一旦ここで切り上げて、、次が最後のクイズです!
惑わされずに正解できますか?
①el agua frío ②la agua frío ③el agua fría ④la agua fría
最後は鬼門ですよ!!!
③el agua fría が正解です!おめでとうございます!
(cf:)詳説スペイン語文法(白水社) (第7章:冠詞 p116)

…ややこすぎるニャ。
Comparto la idea contigo. (それな)
agua は女性名詞です。それゆえに後続の形容詞frío/aは女性形になっています。
でもなんで定冠詞がelになってんのかニャ?
それにはこんな文法ルールがあるんです。
(他の例) el arma 武器、el hambre 空腹、un área 1つの地域
では、今の解説を踏まえて応用問題に挑戦してみましょう!
正解は④です! 冠詞がaguaの直前ではないので、さっきのルールは無効。よって女性冠詞になります。
正解は④、el agua salada y la dulce です!(agua の前ではel、でも省略かかるとlaになる)
最後にまとめいきましょう!
まとめ
お疲れ様でした!いかがでしたか?😳 全問正解された方は立派な冠詞マスターですね!
いつものように、参考文献リストはこちらになります!
①Nunca lo habría dicho / I never would have said it (Spanish Edition)
(章タイトル) PALABRAS TRANS
②詳説スペイン語文法 – 白水社 (第7章:冠詞 p116)
③小学館:西和中辞典(第二版)
④白水社:現代スペイン語辞典
⑤白水社:和西辞典(改定版)